Mirrime zer0(ミライムゼロ)では、利用者さん一人ひとりの「やってみたい」「つくってみたい」という気持ちを大切にしながら、ものづくりを通した就労支援に取り組んでいます。
今回ご紹介するのは、役目を終えたデニムを新たな形へと再構築した、リメイク作品の数々。
バッグやペットマットなど、日常の中で使えるアイテムとして生まれ変わったデニムたちは、どれも一点物の表情を持っています。

利用者さんが制作したデニムリメイク作品を並べた全体写真
さまざまな色味や風合いのデニムが組み合わさり、同じ素材から生まれたとは思えないほど個性豊かな作品が並んでいます。
フリンジ加工やパッチワーク、異素材の組み合わせなど、利用者さんそれぞれの発想が形になり、ミライムのものづくりの幅広さを感じていただける一枚です。
デニムリメイクの魅力は、元の生地が持つ「時間の跡」を活かせること。
色落ちや縫い目の跡、ポケットの配置など、すでに完成されていたデザインを読み解きながら、新しい役割を与えていきます。
利用者さんはまず、デニムの状態を確認し、どの部分を活かすかを話し合うところからスタートします。
ポケットをそのまま使うのか、フリンジとして解体するのか、あるいはパッチワーク用に細かく裁断するのか。
ここが、作品の「個性」が生まれる大切な工程です。

デニムのトートバッグ(表はデニム、裏はブラウンカラーの生地)
表と裏でまったく違う表情を楽しめるデザインが特徴のトートバッグ。
デニムのカジュアルさと、ブラウン生地の落ち着いた雰囲気が組み合わさり、シーンを選ばず使える仕上がりになっています。
持ち手やステッチ部分にはリメイクならではの「元の形」を感じられるディテールも残されています。
このトートバッグの制作では、まずデニムとブラウン生地をそれぞれ裁断し、サイズや厚みのバランスを確認します。
異素材同士を縫い合わせるため、ミシンの針や糸の種類にも工夫が必要です。
利用者さんは職員と相談しながら、縫い代の幅やステッチの間隔を丁寧に確認。
完成後の強度を意識し、持ち手部分は特に念入りに補強縫いを行いました。

フリンジ加工が施されたデニムリメイクトートバッグ
デニムの端をほどいてフリンジ状に仕上げたトートバッグです。
デニムの裾部分を解体し、糸を一本ずつほどいて作られたフリンジが、動くたびに表情を変えるデザイン。
ラフでストリート感のある仕上がりは、リメイクならではの大胆さを感じさせます。
同じフリンジでも、デニムの色味や糸の太さによって印象が変わるため、まさに世界に一つだけのバッグとなっています。
この工程では、デニムの端を少しずつほどく作業が続きます。
力加減を間違えると生地が裂けてしまうため、集中力と根気が求められる作業です。
利用者さんからは
「地道な作業でしたが、フリンジが増えていくのが楽しかったです」
という声もあり、完成したときの達成感が大きい工程となりました。

デニムとプリント生地のパッチワークのペットマット
複数の生地を組み合わせたペット用マットです。
デニムの落ち着いた色合いに、プリント生地の柄がアクセントとして加わったパッチワークマット。
正方形や長方形に裁断された生地を一枚ずつ縫い合わせ、全体のバランスを見ながらデザインされています。
ペットがくつろぐ空間に、手作りならではの温かみをプラスしてくれるアイテムです。
パッチワーク制作では、まず配色と配置を決めるところから始まります。
利用者さんは並べ替えを何度も繰り返しながら、全体の印象が明るくなるよう工夫しました。

ロープ状の肩紐が付いたデニムリメイクショルダーバッグ
デニムの本体に、編み込まれたロープ状の肩紐を組み合わせたショルダーバッグ。
カジュアルな中にも手仕事の温かみが感じられるデザインで、普段使いからちょっとしたお出かけまで幅広く活躍します。
巾着風の開口部は中身が見えにくく、実用性も考えられた設計です。
制作工程では、バッグ本体の縫製が終わった後、ロープ紐の取り付け位置を細かく調整しました。
肩に掛けたときのバランスや、荷物を入れた際の重心を意識しながら、何度も試着して決定しています。
利用者さんの声
「デニムがこんな形に生まれ変わるのが楽しかったです。最初は難しかったミシン作業も、少しずつスピードが上がってきて、自信につながりました。」
職員の声
「素材の選び方やデザインの発想が回を重ねるごとに広がっています。失敗しても、そこからどう活かすかを一緒に考えることで、ものづくりの楽しさを実感してもらえています。」
Mirrime zer0(ミライムゼロ)では、こうしたリメイク制作を通して、技術だけでなく「考える力」や「表現する力」も育んでいます。デニムという身近な素材から生まれる無限の可能性を、これからも利用者さんと一緒に広げていきます。
過去のブログでは、他のハンドメイドバッグやリメイクデニム作品もご紹介しています。
ぜひそちらもあわせてご覧いただき、ミライムのものづくりの世界を感じてみてください。


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