ミシン業務での制作物紹介|立体フォルムとパッチワークの技術

Mirrime zer0(ミライムゼロ)では、日々の作業プログラムの中でミシンを使った制作にも力を入れています。

布小物やバッグ、コースターなど、実用性とデザイン性の両方を意識したアイテムを、利用者さん一人ひとりの得意分野を活かしながら制作しています。

今回は、最近のミシン業務で完成した作品の中から、「猫耳のミニバッグ」と「猫プリント生地のコースター」をご紹介します。

どちらも猫モチーフを活かした人気のデザインで、縫製技術と丁寧な作業の積み重ねが詰まった作品です。


■ 猫耳のミニバッグ|形を作るミシンワーク

最初にご紹介するのは、可愛い猫のイラストプリント生地を使った、猫耳の形をしたミニバッグです。四角いバッグではなく、上部が猫耳シルエットになる立体デザインが特徴で、見た目の可愛らしさと個性が目を引きます。

このバッグは、通常のトート型と違い、直線だけでなくカーブや角度のあるラインを正確に縫う必要があります。

特に猫耳の部分は、少し縫いズレが起きるだけで形のバランスが崩れてしまうため、スピードよりも正確さが求められます。

さらに今回は、使いやすさを考えてマチ付きの仕様にしています。

マチを作る工程では、角の縫い合わせや折り込みの処理が加わり、工程数も難易度も上がります。

縫い代の倒し方や厚みの調整など、細かな判断をしながら作業を進めました。

制作された利用者さんは、ミシンの速度をこまめに調整しながら、カーブ部分では特に慎重に針を進めておられました。

完成後は「形がきれいに出てうれしい」と達成感のある表情が見られました。


■ 猫プリント生地のコースター|安定感のある仕上がり

次にご紹介するのは、猫プリント生地を使用したコースターです。

一見シンプルな作品ですが、実は縫製の基本がしっかり詰まっています。

コースター制作では、

・表布と裏布の向き
・中材の挟み込み
・四辺の縫い代の均一さ
・角の処理
・返し口の閉じ方

など、基礎的で重要な工程が多く含まれます。

小さなサイズだからこそ、少しのズレが目立ちやすく、丁寧さが仕上がりを大きく左右します。

今回の作品の中には、中央部分をパッチワークで構成したタイプもあります。

複数の生地を組み合わせてからコースターの形に仕立てるため、通常よりも工程が増えますが、その分オリジナリティのある一点物に仕上がっています。


■ パッチワーク経験が活きた制作

ミライムゼロでは、日頃からさまざまな種類の生地を組み合わせたパッチワーク制作に取り組んでいます。

そのため、今回コースター制作を担当した利用者さんも、生地合わせや縫い順の理解が早く、手慣れた様子で作業を進められていました。

柄の出方を確認しながら裁断位置を決めたり、縫い合わせの向きを工夫したりと、「ただ縫う」だけでなく「仕上がりを想像して組み立てる」視点が自然と身についています。

職員は安全確認と工程チェックを行いながら見守り、難しい部分のみサポートに入る形で進行しました。自力で進められる工程が多いほど、作業への自信にもつながっています。


■ 利用者さんの声

「猫耳の形をきれいに出すのが難しかったですが、ゆっくり縫うことで思った通りの形になりました。完成したときはとてもうれしかったです。」

「コースターは小さい分、ズレが出ないように気をつけました。パッチワークの組み合わせを考えるのが楽しかったです。」


■ 職員の声

「カーブや厚みのある部分も、落ち着いて確認しながら作業されていました。難易度の高い工程にも前向きに取り組まれているのが印象的です。」

「日頃のパッチワーク制作の経験が活きており、生地の扱いにも慣れが見られました。今後もステップアップした作品づくりに挑戦していけそうです。」


■ ミシン業務が育てる力

ミシン制作は、集中力・手順理解・微調整の判断力など、多くの力を必要とする作業です。

同時に、完成したときに「形として残る」達成感が大きいのも特長です。

猫耳バッグのような立体物、コースターのような基礎縫製、パッチワークのような構成作業――それぞれ異なるスキルを使い分けながら、利用者さんは着実に経験を重ねています。

これからもミライムゼロでは、実用性と楽しさを兼ね備えたミシン作品を増やしていく予定です。

今後の制作物も、ぜひ楽しみにしていてください。


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